客室数から宿の規模を読む
公開 / 宿・ホテルの窓口 編集部
客室数は、宿の大きさを1つの数字で表せる珍しい列です。ただし入っているのは 32,574軒(62.2%)で、残りは空欄です。さらに 999室のような埋め草も混じっていました。この記事は、規模から何が読めるかと、この数字のどこを信じてよいかの両方を書きます。
規模で変わるのは「待ち時間」と「静けさ」
客室数が多い宿は、朝食の会場と大浴場、そして受付に人が集まる時間帯が生まれます。少ない宿はそれが起きにくい代わりに、受付の対応できる時間が短い、荷物を預けられない時間があるといったことが起きます。どちらが良いかではなく、どちらの不便を引き受けるかの選択です。
| 客室数の目安 | 起きやすいこと | 向く旅 |
|---|---|---|
| 20室未満 | 受付の時間が限られる。朝食は一斉 | 静かに過ごしたい/連泊 |
| 20〜100室 | 混雑の波が読める。設備は必要な分だけ | 移動の途中/1〜2泊 |
| 100〜300室 | 朝食と風呂に時間帯の偏りが出る | 観光の拠点 |
| 300室以上 | チェックインと朝食に行列ができることがある | 大人数/会合と同時 |
形態によって、入り方がまるで違う
客室数の欠け方は宿泊形態ごとに違います。1軒あたりの客室数はリゾートやカプセルホテルで大きく、貸別荘やグランピングで小さい。貸別荘は建物ごと借りるので、1棟に2室あれば「2室」と数えられます。つまり 9,470軒の貸別荘の数字は、ホテルの客室数と同じ意味では比べられません。
| 宿泊形態 | 掲載軒数 | 客室数(確認できた分) | 1軒あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| ホテル | 26,904軒 | 1,084,254室(11,571軒で確認) | 約94室 |
| 旅館・民宿 | 4,447軒 | 107,279室(3,563軒で確認) | 約30室 |
| リゾート | 735軒 | 26,168室(651軒で確認) | 約40室 |
| 貸別荘・一棟貸し | 9,470軒 | 10,864室(8,687軒で確認) | 約1.3室 |
| アパートメント | 7,011軒 | 14,491室(5,680軒で確認) | 約2.6室 |
| ゲストハウス・ホステル | 3,014軒 | 26,213室(1,901軒で確認) | 約14室 |
| カプセルホテル | 412軒 | 18,013室(274軒で確認) | 約66室 |
| グランピング・ロッジ | 343軒 | 1,856室(240軒で確認) | 約7.7室 |
合計を「その街の総客室数」と読まない
客室数が入っているのは 62.2% なので、合計はいつでも「確認できた分の合計」です。このサイトが客室数を出すときに必ず「32,574軒で確認」のように軒数を添えているのは、片方だけを見て「この街には○室ある」と読まれないためです。
いま客室数の多い都道府県は、1位が東京都の 196,385室、2位が大阪府の 126,280室、3位が北海道の 91,135室です。掲載軒数の多い順(東京都・大阪府・北海道)とは並びが違います。軒数が多い県と、部屋が多い県は同じではありません。
空欄を0として扱わない
客室数が空欄の宿は、小さい宿ではありません。agoda のデータに入っていないだけです。このサイトでは空欄を「—」で出しています。0と空欄を同じ見た目にすると、大きなホテルが最小の宿に見えます。客室数で並べ替える機能を付けていないのも同じ理由で、並べた時点で6割の宿だけの順位になってしまうためです。
よくある質問
客室数が999室の宿は本当にありませんか
日本国内では、agoda のデータの中に999室という宿は見つかりませんでした。同じ値が複数の宿で繰り返し出てくること、1998という値も同様に繰り返されることから、入力の埋め草と判断して外しています。
街の宿泊できる人数を知りたいときはどうすればよいですか
客室数の合計は 62.2% ぶんなので、そのままでは足りません。市区町村のページでは、軒数と「客室数を確認できた軒数」を並べて出しているので、どれだけ確認できているかを見てから使ってください。
1軒あたりの客室数はどう計算していますか
客室数が入っている宿だけで、合計を軒数で割っています。空欄の宿は分母にも分子にも入れていません。


